【いろいろな楽器たち】
マンドリンは、バイオリンと同じ調律の、4本複弦(計8本)を持つ、丸胴型の弦楽器で、ピックと呼ばれる爪で演奏します。弦を指で押さえる部分に、フレットと呼ばれる金属棒が埋め込んであるので誰でも正確な音程で演奏ができるため、バイオリンよりはるかに早く曲が弾けるようになります。

マンドリン系の楽器には、マンドリンのほかに、バイオリンオーケストラのビオラに相当するマンドラ、チェロに相当するマンドチェロがあります。また、音の幅を広げるために、ギター、ベースも加わります。

アンサンブルマンドリーノ斉藤 のオーケストラ編成は、第1マンドリン、第2マンドリン、マンドラ、マンドチェロ、ギター、ベースの基本6パートに加えて、フルート、打楽器の総勢40余名からなります。
打楽器は、オーケストラ・ドラムス系、ラテン系、和太鼓系にそれぞれ専門奏者を置いて、演奏をよりダイナミックなものにしています。

【レパートリー】
マンドリン・オリジナルは、マンドリンの音色を生かした名曲が多いのですが、一般の方になじみがないのが弱点です。
アンサンブルマンドリーノ斉藤 では、マンドリンの基本を忘れないために演奏会にはマンドリン・オリジナルを必ず1曲は演奏しますが、プログラムの中心は、一般のお客様におなじみのクラシックやポピュラーになります。

【演奏活動】
演奏活動の中心は、1年に1度の定期演奏会です。1年間、じっくりと練習した成果を、毎回600人を超えるお客様にお聞き戴いています。その他、小編成で学校や老人ホームなど、ご要請を戴いた都度、演奏させて戴いています。

【アンサンブルマンドリーノ斉藤のプロファイル】

アンサンブルマンドリーノ斉藤 は、1972年、齊藤滋子(さいとうしげこ)の提唱により東京都狛江市で活動を開始しました。当時はまだ数名の主婦が集まった会でしたが、次第に会員が増え、1985年には活動拠点を神奈川県川崎市麻生区に移して、主宰者を齊藤滋子の夫である齊藤博(さいとうひろむ)として、名称を「アンサンブルマンドリーノ斉藤」に改めました。

1990年からは定期的な演奏会を開催するようになり、地域の方々のご理解やご共感を得て会員数も着実に増え、本格的なオーケストラ編成で演奏できるようになり、クラブオリジナルのアレンジも盛んに行うようになって豊富なレパートリーをお届けできるようになりました。

2008年に後任の指揮者となった松浦弘敬は、2015年定期演奏会まで演奏指導に情熱を注ぎました。クラブ員全員が、それぞれの持ち味を生かしながらの心の方向を揃えて音を出すことが、アンサンブルマンドリーノ斉藤の音楽を作ることになるとの熱い思いで、病とも戦いながら、献身的に指揮やクラブ運営に取り組みました。

その後、選曲や練習計画などは指揮者と各楽器のトップ奏者が協議して進める、経験と知恵を集めた運営体制としております。「合奏を楽しむ」という創立以来の伝統の上に、マンドリン経験者なら一度は弾いてみたい名曲にチャレンジしたり、また懐かしい映画音楽などえお心地よく奏でたりして楽しんでおります。